第2章 ARKit 堤 修一/@shu223
2.2.2 手順2: ViewControllerの実装
ARKitをインポートします。
import ARKit
ARSCNViewを保持するプロパティを用意し、手順1でIB上に用意したオブジェクトと接続しておきます。
@IBOutlet var sceneView: ARSCNView!
viewDidLoad()に次の3行を追加します。
// シーンを生成してARSCNViewにセット sceneView.scene = SCNScene(named: "art.scnassets/ship.scn")! // セッションのコンフィギュレーションを生成 let configuration = ARWorldTrackingConfiguration() // セッション開始 sceneView.session.run(configuration)
さあ、これでもうビルドして実機で動かせるようになりました。
アプリを起動してすぐにカメラ入力がスタートするので、周りをグルッと見てください。カメラから見える現実の世界に仮想の飛行機が設置されているはずです。デバイスを持って移動してみても、飛行機は最初の位置にしっかり固定され、色々な角度から見ることができます。
図2.2 仮想オブジェクトが現実世界に設置され、色々な角度から見ることができる
つまり、わずか3行程度の実装によって、現実世界に仮想シーンをオーバーレイし、デバイスの位置や角度の変化に追従するARの機能が構築できたことになります。