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『もっとCPUの気持ちが知りたいですか?』

  • ページ数:
    181ページ
  • 電子版フォーマット:
    PDF
  • 製本版:
    B5変形・モノクロ
  • 発売日:
    2022年11月14日

ハードウェアの苦手意識を克服する、動く仕組みがわかる本。

本書は、CPU の気持ちを理解するための本です。CPU の気持ちを理解するといっても、最近の 半導体技術や AI の発展により CPU が自我を持つようになったため、CPU が持つ気持ちを理解 するのが重要になってきた、ということではありません。

CPU の気持ちとはいうまでもなく比喩であり、「CPU の仕組みや、行われている処理をちゃん と理解してあげましょうね」という意味が込められています。

ソフトウェア開発者の方であっても、CPU の役割はなんとなく理解しているが具体的な仕組み を全然知らない、考えたこともなかった、といった方もいらっしゃることでしょう。それでもコン ピューターを利用する上で困ることはありませんし、Web アプリケーション開発などで困ること はほぼないでしょうしね。

ただですね、どんなプログラミング言語で開発した場合であってもソフトウェアを実行している のは CPU です。これは紛れもない事実なのです。

ですので、ある程度は CPU の気持ちを理解し、CPU の合わせて動作環境を揃えたり、ソース コードを記述したりするとよいでしょう。これにより、CPU も処理を実行する際には、それら開 発者の願いや想いに応えてくれることでしょう。

それに、CPU の気持ちを理解することで得られるメリットは他にもあります。それは CPU に より近いソフトウェアを開発できるようになったり、CPU に近いトラブルも解決できるように なったりする、という点です。

具体的には「OS などの低レイヤー寄りのソフトウェア開発ができるようになる」「実行中のソフ トウェアが強制終了した原因を調査する道筋がみえるようになる」といった感じです。

CPU の気持ちをまったく理解していなかった頃には手が出せなかったさまざまなことについて、 CPU の気持ちを理解することで手が出せるようになるのです。

CPU と聞くと何か凄く難しいことをしているイメージを持っているかもしれません。CPU の 中で動いているコードは、現代のプログラミング言語と比較してみるとずっとシンプルな構文で す。シンプルである分、いろいろと奥が深いです。

世界にはいろいろな会社から CPU がリリースされてます。ただ、それらの CPU にそう大きな 違いはありません。

そのため、本書で CPU の仕組みや動作の基礎を理解し、その後に Intel などそれぞれの CPU を理解することで効率よく習得できるのでは、と考えています。

では本書で、CPU の気持ちを習得する第一歩を踏みしめていきましょう。

対象読者

  • CPUの気持ちを知りたい方、コンピュータの中身に苦手意識がある方
  • コンピュータサイエンスを学んでいる・学びたい方
  • ハードウェアに関係するソフトウェアを開発している方
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製本版はロゴマーク入りの箱入り
ゆうパケットでお届け
発送の際には追跡番号をお知らせします

著者

  • 出村 成和

    学生時代、家庭用ゲーム機向け開発にてプログラマーとしてキャリアを歩み始める。SIerなどを経て、フリーランスとなり受託開発などのかたわら、「AndroidNDKネイティブプログラミング(秀和システム)」など低レイヤーを題材とした技術書の執筆を行う。2022年よりクラスメソッドにてゲーム開発に関わる業務に従事。好きなCPUはMIPS R3000。