前書にあたる『iOS 11 Programming』はPEAKS初の成立プロジェクトとなり、クラウドファンディング、一般販売ともに予想以上の反響をいただきました。
毎年、「この人が書くなら読みたい!」という第一線の著者陣の解説が読める風物詩にしたいと当初から考えていたのですが、おかげさまで今回も企画、刊行することができました。応援いただいたみなさま、ありがとうございました。
さて、iOS 12ですが、WWDC 2018 KeynoteにおけるiOS 12の発表は、これまでになく斬新、というよりは順当な進化という印象でした。パフォーマンスの向上に注力したのが原因と考えられますが、それでもSiri Shortcuts、通知の強化、Password AutoFillとAuthentication Services、ARKit、Core ML、Swift/Xcodeのアップデート、と押さえておくべきトピックは膨大です。今回はこれらiOS 12のトピックを網羅し、さらに関連するMojave、tvOS、デプスの章も加えました。iOSに関連するAppleプラットフォームの今とこれからをとらえた1冊に仕上がったと自負しています。
本書の各章は強く関連していないため、好きな章から読むことができます。iOSの今をとらえた、モダンなアプリへアップデートしたい場合は「第1部 Delightful Experience」の各章「第1章 Siri Shortcuts」「第2章 Notificationのすべて」「第3章 パスワード管理と認証情報の提供」を読んでください。よほど特殊なアプリでなければ対応すべき、もしくは対応を検討すべきトピックが必ず入っています。
「第2部 Augmented Reality and Machine Learning」では『iOS 11 Programming』でも大きく取り扱ったARと機械学習を解説します(「第4章 ARKit」「第6章 Core ML 2, Create ML」)。前作の該当章が基礎として必要な部分もありますので合わせて参照ください。第2部ではARKitとも関連し、カメラの重要な機能である「第5章 デプス」(深度)についても収録しました。
「第3部 Swift, Xcode, Mojave, tvOS」は開発の基礎となるSwift/Xcode、MojaveとtvOSのホットなトピックを解説します。「第7章 Swift 4.0からSwift 4.2へのアップデート」「第8章 Xcode 10の新機能」はiOSアプリを開発するなら把握しておかなければなりません。「第9章 Mojaveの新機能」では、ダークモードに加え、macOS版UIKitフレームワークの登場を見越した対応を解説しています。さらに「第10章 tvOS 12の新機能」ではもうひとつのUIKit動作環境であるtvOSの最新トピックも解説しています。
日々のアプリ開発、新しいアプリのアイディアに活用いただければ幸いです。
編集 永野哲久
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iOS12 のシェアは10月末時点で60%を超え、iOS 11より早いペースでユーザーの移行が進んでいるようです。 いち早く多くのユーザーに便利な体験を提供する為にiOS12対応は欠かせません。 本書ではiOS12の新機能のみならず、開発体験を向上させるSwiftやXcodeの新機能まで網羅的に解説していて、全iOSプログラマー必携の書と言えると思います。 個人的には@ikesyoさんのSwift4.1と4.2の新機能の章が非常にわかりやすくて参考になりました。
iOS 12での新機能などを網羅的に書いてくれていて好印象。 WWDCで新機能の発表を聞いてもどうも言葉の壁でイマイチ理解しきれていないことが多かった。その問題点を一気に補充してくれる印象。 個人的には、swift-evolutionのそれぞれのプロポーザルを引用しつつ、swift4.2の変更点を書いてくれてるのは、気になってた点をまとめてキャッチアップできてよかった。
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iOS 12がリリースされ、実際のアプリのSiriショートカットがみられるようになりました。自分の過去の行動から提案されるSiriショートカットには、思わずハッとさせられるものがあります。本書を読んで、皆さんのアプリにもそのようなショートカットを追加してみてはいかがでしょうか。