第1章 医薬品についての基本知識
この章では、医薬品の知っておきたい基礎知識を解説します。医薬品は科学の結晶そのもの。薬の成分だけではなく、その成分を引き出すための研究が積み重ねられ、用法・用量を守れば安全に服用できるように作られています。成分の濃度や薬の形など、一つ一つに意味があり、想定とは違う使い方をすることで、どのようなことが起きてしまうのかも理屈を知っていると予想できるようになるでしょう。
第2章 病院に行くか、薬局に行くか
この章では、どのような症状の場合に病院に行くのが適切で、どのような場合に薬局へ行くのが適切かという判断の目安を紹介します。病院にかかるかどうかの判断においては、病気が感染性か非感染性かという点と、不要不急の医療かどうかという2つの軸で考えると分かりやすいでしょう。
第3章 ドラッグストアに売っている医薬品の選び方
ドラッグストアで売られている医薬品や医薬部外品には、効果的なものもそうではないものもあります。日常的な体調不良には、ドラッグストアだけでも対処できるケースも少なくありませんが、そうするためには知識が必要です。この章では、必要に応じて効果的にドラッグストアを活用できるよう、薬剤師の視点で商品の見方・選び方を解説します。
第4章 処方箋が不要な病院の薬
処方箋がなくても病院の薬を購入できるサービスを零売といいます。通常、医療用医薬品は処方箋がないと薬局側も販売できませんが、いくつかの条件を満たす場合には販売が許可されています。零売は、制度自体があまり知られておらず、実施している薬局も多くありませんが、コツを知って使いこなせばとても役に立つものです。この章では、零売というサービスの使い方を紹介します。
第5章 病院で処方される医薬品の注意点
この章では、どのような状態のときに病院にかかったほうがよいかをお話しします。明らかに緊急事態だと自覚できる場合は言うまでもありませんが、大丈夫だと思ってもすぐに診療を受けたほうがよいケースもあります。また病院の選び方や、処方される薬の見方や注意点についても触れます。
第6章 健康診断で「兆し」を知る
定期的に健康診断を受け、その結果を正しく理解することで、自分の身体の状態を把握でき、なおかつ病気になってしまう「兆し」を見つけることができます。この章では、健康診断の項目のなかでも特に専門的で分かりにくい、胸部X線検査、血液検査、尿検査の検査項目について解説します。
第7章 慢性疾患に対する最新の知見
ここ数年で大きな存在感を出している臨床研究や、実際に医療の現場で反映されつつある新しい傾向を解説します。慢性疾患への対応方法がわかっていても、効果を実感しづらく、モチベーションが上がらないことがありますが、続けるとどのような結果になるのかを具体的に知ることで、治療へのモチベーションを上げることができる内容になっています。
(この章はクラウドファンディングでの追加コンテンツです。)
第8章 クラウドファンディング参加者からの質問回答集
クラウドファンディング参加者から頂いたおクスリの疑問に、一問一答で忖度なく回答した内容をまとめています。また、補足事項も盛り込むことで、内容もさらにパワーアップしています。
(この章はクラウドファンディングでの追加コンテンツです。)
第9章 倒れたら困る立場の方が知るべき7つのチェック項目
超絶忙しい人に。業務に響く疾患とその対応について、重要なものを7つに絞って解説します。第6章の内容を具体例とともにまとめつつ、このページだけでも読めば、将来的な健康上のリスクを下げられるような内容になっています。この章で気になった項目を逆引きしながら本書を読むこともできます。
(この章はクラウドファンディングでの追加コンテンツです。)